ここのおもいをまちのことばに

  建築家ルイス・カーンは「都市とは、その通りを歩いているひとりの少年が、彼がいつの日かなりたいと思うものを感じ取れる場所でなくてはならない」という言葉を残しています。

 

 私たちが住まうまちは今、複雑で多様な課題を抱え、かつての「市民が声を上げ要望し、行政がそれらに対応する」「行政の取り組むまちづくりに市民が一部参加する」まちづくりでは解決が難しい状況にあります。また、課題解決型ではない新たな未来づくりも求められています。

 

 VUCA時代のまちが輝くには、 市民ひとりひとりの力を活かし、複雑に絡み合う問題を地域ごとに対応するようなまちを彩る活動と、多主体が連携しそれぞれの強みを活かし、小さく試しながら三方よしの事業開発をすることで持続可能となるような取組が必要です。

 

 まちばでは恒常的に担い手が不足しており、「まちに関わることがたのしい」と口にする市民は多くはありません。しかし、実は、自分のまちを自分の手でつくることは、暮らしを豊かにすること、Well-being(健やか)な未来づくりの取組みです。

 

 そこで、これまでの「広告会社」「まちづくりコンサルタント」「コミュニティデザイナー」「共創コンサルタント」の経験で獲得したまちづくり、事業づくりの知見、言語を活かし、多主体が連携してまちばで活動にするための共創コミュニティデザインマネジメントを一歩前にすすめる為、法人設立を行うことにしました。

 

 弊社は、「ここのことばをまちのことばに」をミッションとし、まだ言語化できていない、個々の内にあるおもいの言語化から伴走、「市民語」「行政語」「こども語」などの多主体の言語を翻訳することで、多セクターの共通価値を創出し、「少年が未来を描けるまち」をともにつくることを目指します。

                   2020年7月1日

                  株式会社まちの翻訳社

                代表取締役 田中悠充